やっとこ鍋の注ぎ口

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やっとこ鍋という鍋がある。

雪平鍋のような持ち手はついておらず「やっとこ鋏」というペンチのような道具でお鍋を掴んで使う。

持ち手がついたお鍋が主流の中使いづらいのではないかと思うがこれが以外と使い易い。

主なメリットは、

持ち手がないのでコンロでお鍋の持ち手邪魔にならない、

仕舞う時にも持ち手が邪魔にならずスッキリなおせる、

持ち手がないので持ち手が焦げたりしないし、ガタつかない、

持ち手がないことで修理の必要性もあまりなく、長く使える、

などなど。

あまり一般的ではない「やっとこ鍋」だが、

和食の職人さんが使う道具として昔から存在している。

主に業務用だったから一般的ではない。

料理人は一度に複数のお鍋で料理することが多いこと、修理の必要があまりなく長持ちすることから「やっとこ鍋」を好んだのかもしれない。

業務用だった「やっとこ鍋」も近年では身近になってきたように感じる。

「取っ手がとれる〜♫」でお馴染みのお鍋のお陰かもしれない。

その「やっとこ鍋」に「注ぎ口をつけて下さい」という注文が最近多い。

「やっとこ鍋」は基本的に注ぎ口がついていない。

持ち手がお鍋に対して水平についてないから、汁物を器にいれる際にはお玉を使う。

「やっとこ鍋」から直接注ぐと持ち手をかなり傾けて注ぐ形になり、はっきりいって使いにくい。

それでもこの「注ぎ口をつけて下さい」という注文は多い。

注文がある度に考えるけど、わからない。

最後の一滴までお汁を注げるからその点がいいんかなぁと思いながらしっくりした答えはみつからない。

お客さんに直接聞けばいいが、ネットショップであるからあまりお客さんと話す機会も無く誰にも聞けていない。

注ぎ口の答えはなかなかでないが、ニーズがあるので今後は注文欄に、

「注ぎ口有り」

「注ぎ口無し」

の2択を用意しようと思う。

料金はどちらも同じ。

「注ぎ口有り」有りの方は、注ぎ口の加工に1週間程かかるのでご了承お願いします。

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